「点でなく、面で考えて」
仕事をする中で、そう言われたことがありました。
でも、その時の私は正直、
「仕事における点と線と面って何だろう?」
と思いました。
目の前の業務に取り組むことで精一杯だった自分にとって、「面で考える」という言葉は、あまりにも遠いものに感じました。
「視野を広げて」
「全体を見て」
と言われても、具体的に何をすればよいのか分からなかったからです。
そこで、自分なりに「点・線・面で考える」とは何なのかを考えました。
そして気付いたことがあります。
いきなり「面で考える」ことは、点しか見えていなかった自分には難しい。
まずは、点で終わらせず、線で見ること。
そして、線で見ることができるようになった先に、面で考えることにつながるのではないか、ということでした。
これまでの私は「何を・いつまでに」を意識していた
以前の私は、仕事をするとき、
「何をするのか」
「いつまでに終わらせるのか」
を意識して取り組んでいました。
依頼された業務を確認し、期限までに完了させる。
まずは、任されたことを正確に終わらせることが大切だと思っていたからです。
もちろん、これは仕事をする上で必要なことです。
しかし、仕事を続ける中で、少しずつ行き詰まりを感じるようになりました。
なぜなら、「何を・いつまでに」だけでは対応しきれない場面があったからです。
点で考えるとは、目の前の業務だけを見ること
点で考えるとは、1つの業務を単体で見ることです。
例えば、
「依頼された業務を行う」
「期限までに完了させる」
というように、目の前の業務を終わらせることに集中している状態です。
これは決して悪いことではありません。
仕事では、依頼されたことを正確に対応する力は必要です。
ただ、それだけに意識が向いてしまうと、
「なぜこの仕事をするのか」
「この仕事は何につながっているのか」
という視点が不足してしまいます。
実際に私自身、業務の目的を十分に理解できておらず、求められているものと少しずれた対応をしてしまうことがありました。
また、業務が完了したと思って報告した後に、
「これは確認した?」
「この対応は必要では?」
と追加で確認され、初めて自分が見えていなかった作業に気付くこともありました。
目の前の業務だけを見ていると、その業務の周辺にある必要な対応が見えなくなることがあります。
まずは点を線に広げることから始める

では、どうすれば点から広げて考えられるのでしょうか。
私がまず意識したいと思ったのは、業務の前後を見ることです。
つまり、「線で考える」ということです。
例えば、上司から資料作成を依頼された場合。
点で見ると、
「資料を作成する」
「上司へ提出する」
で終わります。
しかし、線で見ると、
なぜこの資料が必要なのか
↓
どんな情報を集める必要があるのか
↓
上司へ提出した後、確認や修正が発生する可能性はあるか
↓
修正後は誰に提出されるものなのか
という流れが見えてきます。
仕事は、提出したら終わりではありません。
その先に確認する人がいる。
修正する可能性がある。
次の判断や対応につながっている。
業務の前後を見ることで、初めて仕事全体の流れが見えてきます。
まずは、目の前の業務を「終わらせるもの」ではなく、「次につながるもの」として見る。
そこから線で考えることが始まるのだと思います。
線の先にある「面で考える」とは何か
では、「面で考える」とはどういうことなのでしょうか。
正直なところ、私はまだ面で考えられる段階には達していません。
だからこそ、「面で考えて」と言われた時に、最初はその意味を理解することができませんでした。
ただ、点から線へ広げて考えることを意識する中で、少しずつ自分なりのイメージが見えてきました。
面で考えるとは、自分の担当している1つの業務や、その前後の流れだけを見るのではなく、さらに周囲とのつながりや、複数の経験を結び付けて考えることなのではないかと思っています。
例えば、1つの業務について線で考えられるようになると、
「この業務の次には何があるのか」
「誰が関わっているのか」
が見えてきます。
さらに、似たような業務の経験とつなげることで、
「以前の経験を今回にも活かせないか」
「共通する考え方はないか」
と考えられるようになる。
1つひとつの線が増えていくことで、その中から共通点や答えが見えてくる。
それが、面で考えるということなのではないか。
今の私は、まず線で考える力を身につける段階です。
その先に、少しずつ面で考えられるようになるのではないかと思っています。
まずは線で考える習慣をつける
「面で考えて」と言われても、最初からできるものではありません。
私自身、まだ途中です。
だからこそ、まずは目の前の業務を線で見ることから始めたいと思います。
業務が発生した時に、
「これは何のために行うのか」
「この後は誰につながるのか」
「提出した後に何が起こるのか」
を考える。
小さな意識の積み重ねが、少しずつ仕事を見る視点を変えていくのだと思います。
まとめ
以前の私は、仕事を
「何をするのか」
「いつまでに終わらせるのか」
という点で捉えていました。
しかし、仕事はそこで終わりではありません。
目的を理解し、前後の流れを見ることで線になる。
そして、線を積み重ねることで、少しずつ面で考えることにつながっていく。
「点でなく面で考える」という言葉の意味を、すぐに理解することはできませんでした。
でも、自分の現在地を考えた時、まず必要なのは面を見ることではなく、点を線につなげることでした。
一つひとつの業務を単発で終わらせず、次につながる仕事として捉えられるように。
これから少しずつ、仕事を見る視点を広げていきたいと思います。

